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小さな板倉の家
43年生のヒノキ。伊勢市横輪町にある父が植林した山の木を我家の一部に使うためには、伐り旬の2月中くらいには間伐したいと考えたのが1月のおわりであった。設計はそこそこに、急きょいつもお願いする山師さんを頼んだが、一番忙しい時期だけに3月はじめの伐採となったのだ。
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# by tukuruken | 2008-05-29 12:33 | 現場レポート
外壁の一斗缶張り
使い終わった一斗缶にはいろんなその後の利用方法があったものだ。モノを入れることは当たり前で、穴を開けて簡易焼却炉とか、切り欠いて塵取り、取っ手を付けてバケツなど。建築の独立基礎の型枠にも使われていたものだ。一斗缶は汎用品として優れていた。
宮崎県美々津でみつけた外壁の一斗缶張り、これは始めて見る。建築材料の基本は「そこで大量に手に入るモノ」。今時のポリタンクには出来ない芸当だ。
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# by tukuruken | 2008-05-28 19:37 | 汎用品
小さな板倉の家
築45年の我家は、いよいよ水回りがダメになって来たことをきっかけに、前からあたためて来た構想、「小さな家の新築」を決心した。実はこの決心は去年の暮れであって、この5ヶ月の間に材料集めと設計をまったく同時に進めて来たのだ。
写真は速水林業の土場。今年の1月、切り旬のヒノキの地棟と数本の梁材を調達。
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末口1尺2寸、長さ10m。丸太は径の小さい方の直径の2乗に長さを掛けた体積で値段が決まる。
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地棟には6本の登り合掌梁を架かけようと思っているので、この中から選んでもらうことにした。
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# by tukuruken | 2008-05-28 09:42 | 現場レポート
木の精油
上からアカマツ、スギ、ホワイトウッド、アカマツ、スギ、ホワイト。3センチ角の木杭をシロアリの巣の近くに3ヶ月間埋め、その食害を実験したもの。それぞれ乾燥方法を変えて実験した結果、見ての通りホワイトウッド(中温乾燥)は埋めた部分がなくなってしまっている。アカマツ(生材)も半分以上食われてしまった。
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スギ天然乾燥材と高温乾燥材での試験体はそれぞれ平均食害度は約0.2と0.4でほとんど食われていない。それはスギのもっているこの精油がシロアリや腐朽菌を寄せつけない成分を持っているため。
宮崎県木材利用技術センターで研究されているのだ。
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# by tukuruken | 2008-05-24 09:41 | みえ木造塾
宮崎県木材利用技術センター
広大なこの施設はすべて木造で、飫肥(オビ)スギをさまざまな形で構造体や仕上材に使用している。スギや木の性質を注意深く配慮しながら設計されているのが、ディテールの端々に見て取れる。アルセッド建築研究所による非常に丁寧な設計で感心してしまった。
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ここでは、木に関するさまざまな実験、研究がなされている。これはクリープ実験。荷重を受け続ける木材が長期に渡ってどのように変形するかを実験している。一つの実験に5年以上かかるそうだ。
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さまざまな仕口、継手の強度や破壊性状の試験。このような木造の基礎実験が始まったのはごく最近のことなのだ。
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# by tukuruken | 2008-05-23 11:10 | みえ木造塾



人類の「ツクル」を多角的に研究する日記
by tukuruken