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なぜ「木」にこだわるか
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この写真はあるお寺の築70年の庫裡の土台部分です。樹種はヒノキの4寸角で古材を使ってありました。これは昨年、スジカイを使わない耐震改修した庫裡です。
下部がボソボソになっているのは、70年間地面すれすれにあったため、ヒノキの白太部分が腐ったりシロアリにやられているのです。
しかし、そのボソボソ部分をほじってきれいにすると、この写真のようにその他の部分は非常に固く、しっかりしています。
もっとやられている部分もありましたが、十分修繕可能でした。おそらく建設当時は予算や資材が無く、白太含みの古材を土台に使わざるをえなかったと思います。
この建物は全体に材が細く、たくさんの古材が使ってありましたが、小屋裏に入ると細い材料を縦横に組み合わせ、下手な大工では到底できない創意工夫が見られました。

c0126684_18164789.jpgこちらは熊野古道馬越峠で見つけたヒノキの切り株です。
伐られてから少なくとも20年以上は経っていると思いますが、白太部分はやはりボソボソになっています。
しかし、芯の黒くなっている赤身部分は、金属で差しても固くしっかりとしています。
スギ、ヒノキなどの水に強い樹種ならば、常時湿潤状態でも赤身部分はこれほど腐れ、シロアリに対して耐力をもっているのが分ります。
単純に「木は腐る」というのは間違いなのです。
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by tukuruken | 2007-07-31 18:34 | 建築
現場レポート
c0126684_14403440.jpg伊勢市S邸。
外壁、土佐漆喰シェービング仕上が出来ました。
土佐漆喰は一般の漆喰とは製法が違い、海苔を入れず、かわりに藁スサと石灰を練り合わせて醗酵させます。非常に水に強いとされています。
塗った当初は少し黄色ですが、2〜3年で真っ白になります。
本物の土佐漆喰をあつかえる左官職人は、この地域でも非常に少ないのです。
戸箱のスギ板を張ったら足場がはずれます。
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by tukuruken | 2007-07-31 14:44 | 建築
フォールディングチェア
c0126684_11354585.jpgフォールディングチェア 1932
モーエンスコッホ
7年前に購入。座面を両サイドで受ける水平材の先端に付いている真鍮製の丸環が壊れて抜けてしまった。買った直後だったので、交換してもらってからは一度も壊れていない。この辺はデザインに少々無理があるようにも見えるが、理屈としてはこの部分に荷重はかからないように出来ている。
また壊れるといけないので、いつもそっと座っている。子どもが座っていると気になってしかたない。
どの角度から眺めても絶妙な角度でバランスがとれている。座るとすこし窮屈っぽい気もするが、この狭さがいいとも言える。
これが75年も前のデザインと感じられるだろうか。


c0126684_1137675.jpgこっちの写真は軽井沢にある建築家、吉村順三氏の山荘で撮った生写真。実際に吉村氏になった気分で座ってみたのでした。
こんな風に、設計をする人間は自分の憧れる人の真似をして少しでも近づいた気分になるのです。自己満足もモチベーションを高める道具なのです。
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by tukuruken | 2007-07-29 11:17 | 道具考
今朝、今夏はじめて出合いました
c0126684_1053299.jpg例年なら梅雨になると我が家の庭では、嫌になるほどのカエルの合唱が聴けるのですが、今年はなぜか全然鳴きません。
昨年、下水道工事が行われた事と、裏の田んぼが一枚埋め立てられた事に関係していると思っています。
カエルの姿も見かける事がなかったのですが、今朝はじめて出合いました。
この前の夜は、秋の虫の声のような鳴き声が聞こえました。
なにか異変が起きている様子です。
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by tukuruken | 2007-07-29 11:01 | 日記
職人
伊勢市教育委員会発行の「伊勢ぶんか」2007no.6です。
右から、うちの専属大工、米田豊。
左官職人、西川和也。
建具職人、森脇啓。
この2人も萩原建設の仕事をしてもらってます。
このような本で紹介される事は、ボクにとっても嬉しい事です。
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by tukuruken | 2007-07-28 18:14 | 日記
伝統木構造の会サマーセミナーin伊勢のお知らせ
2007年9月8日(土)〜9日(日)
伝統木構造の会サマーセミナー」が伊勢で行われます。
構造家の増田一眞氏(伝統木構造の会会長)も来ます。
1日目、遷宮体制に入った神宮山田工作所見学、五十鈴塾左王舎での講演会、二見麻野館(築120年、木造三階)に宿泊。賓日館見学、交流会。
2日目は神宮神楽殿にて遷宮の話を聞き、新しく出来た新五十鈴茶屋を設計者の前田伸治氏に案内してもらいます。
また、詳細ができましたら案内させてもらいます。
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by tukuruken | 2007-07-28 17:19 | 日記
「新しい住まいの設計」に載ってます
c0126684_16211782.jpg伊勢市Y邸
(宇治浦田のいえ2005)
「新しい住まいの設計」2007/9月号に載りました。現在発売中です。
宮川スギによる民家型工法の家です。
竣工当初から、まるで前からここに建っていたようなたたずまいでした。
土壁の家なので、夏の今は中に入るとひんやりします。
風が通ると本当に涼しいです。
冬はすこし寒いそうです。
木と土と少量の金属、ガラス。それで家は十分建てられるのです。
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by tukuruken | 2007-07-28 16:38 | 建築
ただいま工事中、2題
伊勢市S邸
板倉工法の家。現在外壁左官工事中。外壁は土佐漆喰シェービング仕上げ。
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松阪市N邸
伝統工法、土塗り壁の家。現在基礎工事中。
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by tukuruken | 2007-07-28 16:10 | 楽家セミナー
なぜ「木」にこだわるか。
最近、「木肌」に直接ふれる機会がどのくらいあるでしょう?
施主や友人にそう問いかけると、「うーん」と考え込んでしまいます。
木肌に直接さわるという事が本当に少なくなってしまったのだと思います。
家の柱は壁の中でさわれない、和室の柱は貼り物、フリーリングは合板製で下手をすると紙のようなものに木目プリントかも。ドアも塩ビシート貼り、テーブルには分厚いウレタン塗装がかかっていて、木肌に直接という感触とはほど遠い。道具もほとんどがプラスチックと金属で出来ていて、家の中でも外でもコンクリート、金属、プラスチックのオンパレードではないでしょうか。
木肌に直接さわれる木というと、割り箸、アイスクリームの棒、爪楊枝くらいではないでしょうか。
この現象は、いったいどういう事なのかと考えています。
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by tukuruken | 2007-07-28 15:38 | 日記
木製キッチン
c0126684_14535710.jpg先月竣工したばかりの、T邸のキッチンです。
この家は「木で出来るものはすべて木で!」をスローガンに出来上がりました。
この通り、キッチンまで手作りの尾鷲ヒノキ製です。
今時の、至れり尽せりの機能満載のシステムキッチンの対極を行くモノではないでしょうか。
広いカウンターも引き出しの中板も、この写真の反対側には食器棚があり、それもすべて尾鷲ヒノキで出来ています。
中央には御影石がはめ込んであり、ここでパンをこねます。
機能的にはすごくシンプルキッチンですが、その分おいしい料理が出来そうです。
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by tukuruken | 2007-07-28 15:04 | 建築



人類の「ツクル」を多角的に研究する日記
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